「警察官の年収って実際どれくらいなの?」
多くの人が気になるテーマですが、なかなか聞けないリアルな情報だと思います。
専門学校サイトや就活サイトなどに掲載されていますが、あくまで参考値に過ぎません。
今回は現役警察官である私自身の 2015年から2024年までの源泉徴収票をもとに、警察官のリアルな年収の推移を公開します。
源泉徴収票によるのリアルな年収の一次情報はほとんど出回ってないのではないでしょうか。
この記事では、警察官を目指している方や現役警察官の方、また転職を考えている方に向けて、リアルな給与事情を解説します。
少しでも参考になれば嬉しいです。
警察官の給料・年収の仕組み

警察官の給料は、各都道府県の給料表をもとに決まります。
以下の給料表を参考にご覧ください。
給料表の基本給の他に、特殊勤務手当、超過勤務手当、通勤手当、扶養手当などが支給されます。
また、6月と12月にボーナスもほぼ確実に支給され、毎年自動で昇給します。(非違事案等の不適切事案があると減給される場合があります。)
【リアル公開】2015〜2024年の源泉徴収票から見る年収推移
こちらが年収推移をまとめた表になります。
期間 | 階級 | 勤務場所 | 年収 |
平成26年分 | 巡査長 | 警察署 | 4,859,520円 |
平成27年分 | 巡査長 | 警察署 | 5,360,302円 |
平成28年分 | 巡査長 | 警察署 | 5,893,084円 |
平成29年分 | 巡査長 | 警察署 | 5,925,607円 |
平成30年分 | 巡査長 | 本部 | 源泉徴収票紛失のため不明 |
平成31年分 (令和元年) | 巡査長 | 本部 | 6,152,357円 |
令和2年分 | 巡査部長 | 警察署 | 6,679,602円 |
令和3年分 | 巡査部長 | 警察署 | 6,690,595円 |
令和4年分 | 巡査部長 | 警察署 | 6,797,348円 |
令和5年分 | 巡査部長 | 本部 | 6,865,340円 |
令和6年分 | 巡査部長 | 本部 | 7,207,109円 |
ありがたいことに毎年年収が上がっています。
巡査長から巡査部長に階級が上がった時に大きく年収が上昇(約50万円UP)しました。
また、特徴として警察署勤務と本部勤務を比較すると、やはり警察署勤務の方が時間外勤務なども多くなることから年収は増えやすくなります。
個人的な経験として、警察署勤務の方が本部勤務より2倍くらい残業時間が長い印象です。
振り返ると、10年で年収が約240万円上がっており、特段才能の無い私でもこれだけのお給料をいただけることに日々感謝しています。
それでは、各年の源泉徴収票を見ていきます。
平成26年分の源泉徴収票
年数部分が消えてしまっていますが、平成26年分(2015年1月発行)の源泉徴収票です。

平成27年分の源泉徴収票

平成28年分の源泉徴収票

平成29年分の源泉徴収票

平成30年分は無し🙏
紛失してしまったので、ありません(汗)
平成31年分(令和元年)の源泉徴収票

令和2年分の源泉徴収票

令和3年分の源泉徴収票

令和4年分の源泉徴収票

令和5年分の源泉徴収票

令和6年分の源泉徴収票

同僚・上司から聞いた警察官のリアルなお給料事情
40代半ば、警部補から聞いた給料事情

40代で警部補の方も多いと思います。
部下の身上把握や「係」の長として責任が一気に増える階級になります。
以前聞いた話では、40代の警部補で年収850万円程度もらえるそうです。
また、忙しい警察署の係長となると年収900万円は超えることもあるそうです。(かなり忙しい時の話です)
大卒警察官の初任給事情

最近は賃金上昇や優秀な人材確保のため、新卒警察官の初任給が上昇しています。
現在は、初任給で30万円以上もらえるそうです。
私の基本給が30万円を超したのは令和2年なので、これから採用される警察官の年収は高いですね。
また、若年層に対する給料UPを積極的に実施しており、令和6年度の給料改定では20代の警察官に対し約40万円支給されたそうです。
警部の退職金

今から約5年くらい前になりますが、親しくしていただいていた警部の方がご勇退されました。
その際に、退職金の話になり正直な金額を教えていただきました。
警部とは、警察組織の中では「課長」や「課長代理」クラスの幹部階級となります。
その方から聞いた警部クラスの退職金は約2,300万円とのことです。
あれから月日が経過していますので、今はさらに下がっていると思います。
警察官の年収と民間企業平均データとの比較
警察官の過去10年の平均年収
私のリアルな年収を計算した結果、
平均は約605万円となります。
民間企業の平均年収

国税庁が公開している民間給与実態統計調査によると、民間企業の平均年収は約478万円となっています。
比較の結果
私の過去10年の年収の平均と民間企業の平均年収を比べても正確な比較にはなりませんが、警察官の年収の方が民間企業の平均年収より多いと言えます。
まとめ|源泉徴収票から見えた警察官の年収のリアル
今回、2015年から2024年までの源泉徴収票を公開しながら、警察官の年収の推移をご紹介しました。
民間企業の平均と比べても高めで、階級や勤務先(警察署・本部)、残業の有無によって差が出ることが分かります。
昇進や勤務環境に差はありますが年収は安定的に増加し、10年で約240万円アップした実例から、警察官は「安定した収入を得られる職業」であることが実感いただけたかと思います。
これから警察官を目指す方や、給与事情が気になっている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
この記事で、「この年収なら警察官になってみてもいいかな」と思ってくれる人が1人でも増えると嬉しいです。
警察官採用の一助となれば幸いです。
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ここまでご拝読、ありがとうございました。
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